KJ法セミナー・研修のご案内

A「個人KJ法」としての活用をご希望の場合

コースは〈個人KJ法体験コース〉〈取材力養成コース〉の2種類です。

受講していただく順番は、〈個人KJ法体験コース〉→〈取材力養成コース〉となります。
質的研究での論文執筆でKJ法をご活用になる場合、この二つのコースの受講が必須、とお考えください。論文執筆の準備として早めの受講をお勧めいたします。(この両コース受講後に限り、論文作成に関する有料のスーパーヴァイズをお引き受けする場合もあります。)
それぞれのコースの内容とアドバイス・注意点をよくお読みの上、メールにて、実施可能な日程をお問い合わせ下さい。(「お問い合わせ」のページをご確認の上、川喜田研究所・所長 川喜田晶子 宛てにお願いいたします)

Zoomでの開催について
画面共有しながら解説をお聴きいただく場面もありますが、「表札づくり」の場面などでは、「チャット」機能を使って、受講者のみなさまの発想を聞き取りながら作業を進め、適切な実践のコツを掴んでいただきます。

◆〈個人KJ法体験コース

事前に「KJ法概論」として約1時間の動画を視聴しておいていただきます。その後、セミナー当日は、約3時間の開催時間にて、「狭義のKJ法」を具体的なラベルで実践いたします。セミナー後は、別にご用意した課題を提出していただき、後日添削・コメントしてお返しいたします。

受講料:48,400円(税込)

内容
事前にお送りした動画の「KJ法概論」を踏まえ、セミナー当日は、「狭義のKJ法1ラウンド」を、具体的な事例に沿って、個人KJ法として実践するプロセスをじっくりと体験します。
多彩なKJ法の技法全体の基礎であり核心でもあるステップを、シンプルに習得するためのコースです。

(注)狭義のKJ法1ラウンドとは;「ラベルづくり→グループ編成(ラベル拡げ・ラベル集め・表札づくり)→図解化→叙述化」という一連のプロセスを指す。

セミナーの時間内で体験したテーマとは別に、宿題として実践していただくラベル群のテーマを数種類ご用意しています。各自の関心に近いテーマのものを選んで、後日、作品を提出していただければ、添削しコメントをさし上げています。
講義をお聴きいただくだけでは体得できないKJ法の本質を、個人個人の取り組みへのフィードバックを通してしっかりと身につけていただくことが可能です。受講者それぞれの資質・理解に応じた添削・コメントによって、着実なKJ法実践への道筋をご用意しています。

アドバイス注意点
「個人KJ法」の習得をご希望の方は、まずこのコースを受講してください。研究目的でなくても、このコースの受講により、KJ法の核心部を理解していただくことができます。
KJ法概論も含まれているため、この方法の全体感を把握した上で、「狭義のKJ法」に取り組むことができます。
事前のご準備としては、お送りする動画「KJ法概論」の視聴くらいで、他には特に必要ございません。

(注)狭義のKJ法・広義のKJ法については、「KJ法とは」のページをご覧ください。
また、狭義・広義という区別以外に、KJ法には、「個人KJ法(KJ法個人作業)」「グループKJ法(KJ法グループ作業)」という区別があります。このコースと〈取材力養成コース〉では、個人KJ法のプロセスを習得していただきます。

◆〈取材力養成コース

このコースにおいても、事前に「研究デザイン」に関する約1時間の動画を視聴しておいていただきます。その後、セミナー当日は、約3時間の開催時間となります。セミナー後は、課題を提出していただき、後日添削・コメントしてお返しいたします。

受講料:48,400円(税込)

内容
「狭義のKJ法1ラウンド」を有意義なものとするために、前提となる「取材学」の重要な技法を学びます。また、ご研究にてKJ法を活用される場合、研究デザインが適切であることも大事ですので、取材の技法とともに、研究デザイン上の留意点についても解説します。
〈取材〉とは、地域や人物に対するものだけではありません。書物や文献、自身の内面や、グループ・組織・コミュニティーの抱える問題や状況についても、適切な〈取材〉がなされた上で、「狭義のKJ法」の元となるラベルにデータが記入されます。
多彩で大量の渾沌としたデータを、効率よくバランス良く「狭義のKJ法」へ持ち込むために、「探検ネット」作成と「多段ピックアップ」という技法が必要になります。
このコースでは、その活用の型を学び、〈取材学〉が〈狭義のKJ法〉を支える意味を体得していただきます。

アドバイス注意点
このコースは、〈個人KJ法体験コース〉を修了の上、受講してください。
修士論文・博士論文・学術雑誌への投稿論文など、質的研究においてKJ法をご活用になる場合、必須のコースです。
もちろん、学術・研究以外の領域・お仕事においても、KJ法を「使いこなしたい」という気持ちを実践につなげるには重要なコースです。
大量のデータを前にしてどうしてよいかわからない、そもそもどのように取材すればよいのかわからない、といった悩みは、このコースで技法をマスターすることで解決します。狭義のKJ法の結果が独善的にならないようにするためにも、取材学の理解は必要です。
このコース受講後も、いくつかのテーマの中から一つを選択して、宿題を後日提出していただきます。学んだ技法の確実な習得を目指します。

*宿題の提出期限について
〈個人KJ法体験コース〉〈取材力養成コース〉それぞれの宿題につきましては、特に提出期限などはございません。お時間のあるときにじっくり取り組んでいただければ結構です。提出された作品は、少しお時間を頂戴して、必ず丁寧に拝見して添削・コメントさせていただいております。
 
*セミナーの日程調整について
〈個人KJ法体験コース〉〈取材力養成コース〉では、いずれも1名から5名程度までの、ほぼマンツーマン的指導が可能な人数で実施しております。お一人でも、ご相談の上、日程調整いたしますので、お気軽にお問い合わせください。

*セミナーの実施時間帯について
〈個人KJ法体験コース〉〈取材力養成コース〉は、いずれも基本的に14時~17時で開催しておりますが、ご希望に応じた時間帯で実施できる場合もありますので、お問い合わせください。

B「グループKJ法」としての活用をご希望の場合

企業・団体等で、グループKJ法の活用をお考えの場合、まずはメールにてお問い合わせください。
KJ法導入への見通し・研修プロセスなど、組織内のニーズやご予算を伺いながら研修スタイルをご提案いたします。

◆〈KJ法入門セミナー

本格的なKJ法導入の研修をご検討なさる上で有意義な、20名まででご参加いただける、約3時間の〈KJ法入門セミナー〉もご用意しております。KJ法とただの「分類」との違いを明確に理解し、KJ法マインドを養う上で有効なセミナーです。ご検討ください。

なお、オンラインで「グループKJ法」を実践するには、オンライン上のホワイトボードツールmiroや、Zoomのホワイトボード機能を使います。未体験の方でも直感的に使いやすいツールですので、安心してご参加いただくことができます。

各コースの内容・受講料等は、予告なく変更することがございます。
講師は全コースとも川喜田晶子です。